昔、竹を取ってカゴ を作るお爺さんがいました。
ある日、お爺さんがいつものように竹やぶに行くと根元がピカピカ光る竹がありました。
爺 『なんだい?ありゃあ』
お爺さんは不思議に思って切ってみると中からちんどろがけの女の子が出てきました。 ・・・・おしまい?
(ではなく、まじめに)
中から手のひらに乗るくらいのちっくりい女のボコが出てきました。
爺 『てっ!こりゃあ神さんがおらんとおに授けてくれえとおにちげえねえ』
そういって連れて帰るとお婆さんもたいへん喜びました。
婆 『いいボコじゃん!でえじにしらだあね』
それからというものお爺さんが竹を切る度に中から小判が出てきました。
爺 『このボコん福をもってきとおどお。この小判はこのボコのためにつかあだあ』
お爺さんは綺麗な座敷を作ってやり、お婆さんは綺麗な布を買ってきて着物を作って
やりました。
そして、光輝くようなかわいいボコだったので(かぐやひめ)と名前をつけました。
爺 『くたびれて、けえってきてもこのボコの顔をみりゃあ元気にならあ』
婆 『ほおっさね、やあじいこんもうちゃあすれちまあ』
かぐや姫はすくすくと育ち、ますます綺麗になりました。
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