白雪姫は 森に住む七人の小人たちと暮らす事になりました。
そして小人たちが山に働きに行っている間 掃除や洗濯や針仕事をしたり ごはんを作ったりして毎日を楽しく過ごしました。
「白雪姫 おらんとぉが仕事に行っている間 誰も家に入れちょし。
あの怖いおきさきにここン知られちもぉからね」
と いつも小人たちは言うのでした。
ところがある日
「カガミよカガミよ この世で一番美しいのはだれでぇ?」
と おきさきがカガミに聞くと
「山を越えたほの向こうに七人の小人の家にいる白雪姫です」
と、答えたのです。
「なんだとぉ?!! あの猟師 裏切っとぉっちゅうこんけ! よし ほんじゃぁ」
自分で白雪姫を殺そうと考えたおきさきは 物売りのおばあさんに化けると
毒リンゴを手に七つの山を越えて小人の家に行きました。
そして窓を叩いて言いました。
「美しい娘さんに おくりもんだよ」
「てッ!なんちゅうきれいなリンゴずら。 おばあさん わりぃね」
|