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昔々、海辺の村に浦 島太郎っちゅう若者がいました。
太郎は毎日、海へ舟を漕ぎ出して魚を捕って暮らしていました。
ある日のこと、魚が一匹も釣れんのでガッカリして帰ってくると、浜でワイワイ騒ぐ声がしました。
見るとボコだちがちっくい亀をぶっさらったり、ひっつったりしてかまっていました
太郎 『おまんとォは、なにょうしてるで!亀がかえェぎじゃんけ!』
ボコ 『ほんどって、おもしれェだもん』
太郎 『なんちゅうしどォか。こりょォくれるから放してやれし』
太郎は有り金全部をボコだちに渡して、亀を助けてあげました。
太郎 『だいじょぶけェ?早く帰(けえ)れし。へェ来ちょしヨ』
亀 『わりかったじゃんねェ、助かったよォ』
こうして亀は海へ帰って行きました。 |