甲州の地口 た行 

■地口集
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た行 

 
竹の皮に小便 バリバリ(する)

竹が成長する度に皮が節毎に離れ落ち乾くとバリバリ音がする
野良仕事で小便を催して竹藪の中に走りこんで用をたすと そこにある竹の皮に放尿が注ぐとバリバリ音がする
仕事のやり様に対して 何でもバリバリやり終えることを捉えた
(例) 『あいつの腕前は竹の皮に小便だ』

だるまの喧嘩 手も足も出ない
だるまさんは手も足も現していない もし喧嘩しても手も足もないので喧嘩しようもない
(例) 『あの人にはだるまの喧嘩だ』

鉄砲玉のお使い 行きっぱなし

銃口から飛び出した玉は 元の場所には戻らない
親が子供にお使いをさせて なかなか帰ってこないような場合に言う
(例) 『困ったもんだ鉄砲玉のお使いで』

十日市の馬の角 見たことがない

南アルプス市(旧若草町)のお祭りである十日市は暮らしに必要なもので売られていないものはないほど品物が多種多様で有名であるが「馬の角」だけは見たことがない
ほかにも【猫の卵】【カエルのへそ】もある

唐人の寝言  つじつまがあわない
唐人とは外国人をさす
その唐人が外国語で寝言を言っても何のことだかさっぱりわからない

か行 きい〜 あ行 あか〜

甲州の地口集

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