甲州弁50音辞典  さ行 

■さ行
  さあ〜 / さに〜 / し〜 / しな〜 / しゆ〜 / しよ〜 / しら〜 / す〜 / すな〜 / せえ〜 
  そう〜 / そつ〜

さ行 さに〜

 
〜さに 〜さえ
(例) じぶんさによけろばいい(自分さえよければいい)

さぬけ ザルですくったようにじかに漏れてしまうこと)

さぶい  寒い

さぶ(む)しい  寂しい ⇒さびい(同義)
(例) だたらさぶしくてなきてえ(やたら寂しくて泣きたい

さぼおる 放り投げる、放り出す

さぼかす 放り出す
(例) どっかえさぼかしてこお(どこかに放り投げて来い)

さぼす 干す

ざまがわりい みっともない
(例) これじゃあざまがわりい(これではみっともない)

ざまく 情けない有り様、ていたらく ⇒さんまく(同義)
(例) このざまくでみぐせえ(この有り様でみっともない)

さもねえ 簡単・余裕
(例) ほんなのさもねえこんじゃん(そんなのは容易いことです)

さらべ(び)おちる 滑り落ちる
(例) サルも木からさらべおちる(サルも木から滑り落ちる)

さらと 少しも
(例) さらとおとさたない(少しも音沙汰ない)

〜さる 出来る・可能になる状態
(例) 本がめっかさる(本が見つかる)

さらっさびい 寒い ⇒しゃらっさぶい(同義)

さらべえうっちゃっとく かまわずに放りっぱなしにしておく

されえころぶ 見事に転ぶ
(例) こおったみちでされえころんだ(凍った道で見事に転んだ)

〜さろお 〜してのける
(例) たいへんめしょおくいさらってけえった(沢山飯を喰って帰った)

さろびおちょおる 無様に転げ落ちる

さわぇえじょ 騒ぐな

さわんどお 沢、尻の割れ目
(例) さわんどおがめえちもうじゃね (尻の割れ目が見えてしまうじゃない)

さんざら さんざん ⇒さんだっぱら(同義
(例) さんざらはじょおかかした(さんざん恥をかかした)

さんだっぱら 呆れるほど
(例) さんだっぱらさわいどお(呆れるほど騒いだ)

さんだん 重ね重ね、散々

さんてえ 何時も、ちょくちょく
(例) さんてえやっかいになった(何時も厄介になった)

さんもんでく ろくでなし

さ行 さあ〜 さ行 し〜

甲州弁50音辞典

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