甲州弁講座 基本編
■甲州弁文法上の特色
名詞 / 代名詞 / 動詞 / 形容詞 / 形容動詞 / 助動詞1 / 助動詞2 / 副詞 / 接頭語・接尾語
助詞1 / 助詞2 / 助詞3 / 助詞4 / 感動詞
助詞3 〜甲州弁文法上の特色〜
◇係助詞「は」は前に来る語の末尾音で変化します。
<末尾が「あ」「う」「お」である場合「ああ」>
*今度は | ⇒ | こんだあ | |
*行きたくはない | ⇒ | いきたかあねえ | |
*ここはどこだ | ⇒ | こかあどこでえ | |
*実は | ⇒ | じつぁ | |
*することはない | ⇒ | するこたあねえ |
<末尾が「い」「え」の場合はその前の子音と融合>
*あれは何だ | ⇒ | ありゃあ何だ | |
*行くには | ⇒ | いくにゃあ | |
*これは | ⇒ | こりゃあ |
◇副助詞「ばか」は「ばかり」の(り音)が抜けたものです。
※「ばっか」とも言う。
◇接続助詞「けんど」「けど」は「けれど」が撥音化したものです。
◇終助詞には多くの種類がある。
「け」は体言、動詞、形容詞の連体形、形容動詞の語幹につき疑い・問いかけを表わします。
男性は「か」を使うことが多いですが、親愛の気持ちを込める時には「け」を使うことがあります。
*うまくいったか | ⇒ | うまくいったけ | |
*行ったよね | ⇒ | いったっけ | |
*行くよね | ⇒ | いくけ |