マッチ売りの少女


■いっさら売れん

1年最後のおもっせ のばんげのこンです。
暗くなった街に雪が降り始めました。
マッチ売りの少女が一人であいっています

マッチょォかってくりょォ

頼んでも立ち止まる人はなく、マッチは一つも売れませんでした。
ボロボロの服を着た少女はつぼあしです。さっきまで木靴をはいていましたが、馬車を避けようとしたとき、でっかすぎる木靴は脱げてしまい、片方はどこかに うっぱしてしまい、もう片方は知らない男のボコがもっていってしまいました。

並んでいる家の窓には灯りがともっています。美味しそうな匂いもプンプンしています。

腹ンへったなあ。ほれにしてもなんちゅうさぶいずらか

少女は震えながらつぶやきました。
どんねにお腹がすいても、どんなに寒くても少女は家に帰ることが出来ません。
マッチを売りっこに帰ったらオヤジにえらいぶっさらぁれるからです。

ここじゃあ、ちったぁぬくといかな

少女は家の影で縮こまりました
寒さはひどくなるばかりで、手も足も凍えていごかすこンが出来ません

マッチょォ、こしくればぬくとくなるら

そう思った少女はマッチを一本すりました。
シュっと音がしてあたりが明るくなりました。
小さな火が暖かく燃え上がります。少女は大きなストーブの前にいるような気がしました。
少女がぬくとまらっかとした瞬間マッチの火が消え大きなストーブも消えてしました。手には燃えかすだけが残っています。



楽 し む

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