失敗談  『はんで』  

   運転免許を取ったばかりのK君。

   買ったばかりの車でドライブへ。

初めはドキドキでしたが、暫くすると慣れてきて見渡しのよい直線道路ではついスピードも速くなります。

気が付けば60km制限なのに100Km近いスピードで、これはマズイとスピードを落としたとたん、目の前に

赤い旗を振ったおまわりさん。

『!!!!!!』

車を誘導され、おまわりさんのキツイ説教。

おまわりさん 『おまん、わかってるよな?』

 K 君   『はァ・・・・・』

おまわりさん 『ほんじゃあ、こけ〜名前だァを書いて』

言われるまま書類へ記入している間、ガミガミと説教を続けるおまわりさん。

さすがのK君も次第にイライラしてきました。

おまわりさん  『ハンコは持っていんよな?』

 K 君    『はい、持ってません』

おまわりさん  『しよんねえわ、いいわ拇印で』

横柄な態度と口調についにK君のイライラも頂点に・・・・・

拇印をためらっていると

おまわりさん  『はんで押せ!』

 K 君   『だから、持っていんって言っつら〜!』

おまわりさん  『はァ?ほんねん怒っちょや、拇印でいいだよ』』


【はんで】・・・・早く・急いで、沢山。

食事等で【はんで食え】という場合、沢山という意味もあり、早くなのか
沢山なのかはその時の状況で判断します。
K君のようにハンコという意味は含まれないので注意しましょう。

甲州弁講座 応用編 

学  ぶ

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