失敗談  『とぶ』

  

小学2年生のH君は今日はおじいちゃんと凧揚げです。

大好きなおじいちゃんが作ってくれた手製の凧をもって川原の土手にやって来ました。

初めて上げる凧を楽しみにしていたのに、あいにく今日は穏やかな天気で、凧をあげるための風は吹いていません。

仕方なく走って凧を揚げることに。

 爺 『いいか、じいちゃんが合図するからな』

 H君 『うん、わかった』

凧を持つおじいちゃん、その糸の先にはH君がニコニコしながらおじいちゃんの合図を待っています。

しばらくして、

 爺 『よし!いいぞ、 とべ!』

 H君 『は〜い』

  ピョン ピョン

 爺 『・・・・・ん?』


  【とぶ】・・・・走る。

 走っている姿が飛んでいるように見えたからなのでしょうか、走ることを【とぶ】といいます。
 運動会の徒競走は【とびっっこ】、その応援をするときの掛け声は【ほれ!とべ!】  
 寝坊して学校に遅刻しそうな子供には【とんでけ=走っていけ】といいます。
 H君のようにピョンピョンと跳ねるのも飛ぶですが・・・・・・いくら跳ねても凧は上がりません。

 

甲州弁講座 応用編 

学  ぶ

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