失敗談  『よおめし』

  

  東京から嫁いできたばかりの若い嫁が近所のおばちゃんにつかまりました

  『〇〇さんとこの嫁さんだよねェ?』

  『はい、そうです』

『あたしゃァ、近所のXXっちゅうもんだよ。』

『はじめまして、宜しくお願いします』

『こちらこそ、ほうわ言っても立ち話もなんだから、おらげェこおし』

『????ハイ』

よく意味がわからないままXX宅へ

そして、時間が過ぎ夕飯時になり

『そろそろ帰らないと・・・』

『まだいいじゃんけェ、もしなんじゃあ
よおめしでも食ってけし』

若い嫁はこの”よおめし”という言葉に惹かれ

≪結婚してから外食もしていないし、たまにはいいかな?≫

そう思った嫁は

『ハイ、じゃあお言葉に甘えて・・・』

それまで、頂いていたお茶、お菓子を控え、今から出てくると思われる”よおめし”に期待を膨らませていた。

さて、XXさん、食卓に料理を並べ若い嫁さんを呼びました。

『さあさあ、何にもねえけんど、こっちへ来て食えし』

呼ばれた嫁さん、食卓の上に並べられた料理をみて

『”よおめし”って洋食じゃないんですか?????』

並べられていたのは肉じゃがや和え物など和食ばかり・・・・

 

甲州弁講座 応用編 

学  ぶ

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