失敗談  『ゆすぎ』

  小学校4年生のN子ちゃん。

 今日は忙しいお母さんの洗濯のお手伝いです。

 洗濯機のスイッチを入れたお母さんは後はN子ちゃんに任せて車で出かけてしましました。

ゴーゴー・・・洗濯機は順調に回っています。

しばらくすると、洗濯機の音が止まり、水が排出する音がしました。

N子『もうちょっとだな』

そう思っているとピーピーと警告アラームの音がしました。

慌てて洗濯機のところに行ってみると上の蓋が開いていました。

N子 『そうか、蓋が開いているとダメなんだ』

蓋を閉めてみましたが、洗濯機は動き出しません。

困ったN子ちゃんはお母さんの携帯に電話しました。

N子 『もしもしお母さん?洗濯機が途中で止まっちゃって動かないよ〜』

泣きそうなN子ちゃん声にお母さんは

母 『大丈夫だよ。いいけ、よく聞けし〜。【ゆすぎ】っちゅうボタンがあるからほりょォ押せばいいだよ』

N子 『うん、わかった』

そう言って、再び洗濯機の所へ行ったN子ちゃんでしたが、お母さんのいった【ゆすぎ】のボタンが見つかりません。

N子ちゃん 『え〜ないよ〜』

いくら探しても見当たりません。

しかたなく、またお母さんの携帯へ・・・・・・

N子 『お母さ〜ん、【ゆすぎ】なんてボタンないよ〜』

母 『なにょォ言ってるで〜。おまんは字が読めんだけ?洗濯っちゅうボタンの横にあるら?』

やさしいお母さんが半分怒りながら言ったのでN子ちゃんはとうとう泣き出してしまいました。

N子 『ほんどって、洗濯のボタンの横は【すすぎ】って書いてあるもん』

母 『??????』 。

甲州弁講座 応用編 

学  ぶ

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